【新連載/SEVEN EYES® Episode.0-3】
【新連載/SEVEN EYES® Episode.0-3】
SEVEN EYES®クリエイティブ・ディレクターKOKOかく語りき
みなさんこんにちは。
SEVEN EYES®スタッフのTJです。
ブランドの前日譚にあたるお話、第3話です。
これはこの世にファスト・ファッションという単語が出初めた頃のお話
前回はこのデニム、ジーンズのアイディアが浮かんできた頃の話をしました。
その頃、知人のご縁から岡山県倉敷市児島に行くことになりました。
この地を訪れるまで
まさか、自分がジーンズ、デニムを創ることになるとは思ってもいませんでした。
児島地区は2010年のこの頃からすでにデニム、ジーンズの聖地として
世界中に名前が響き渡っていました。
児島
広島県から岡山県、そして四国。
この瀬戸内海は日本の歴史的、地政的に観ても古くから海軍で有名な地域です。
古くから帆布、つまり船の帆を生産していたこの地域。
綿の丈夫な生地を生産する基盤が伝統的に残っていました。
また、海軍将校の軍服や制服のボタンや徽章を生産する付属金物の生産技術も昭和の時代まで残りました。
この伝統生産技術が戦後アメリカ文化に湧き立つ日本の中で結びついてこの児島地区をデニム、ジーンズの聖地として押し上げました。
今や世界のデニムビルダーでこの「KOJIMA」の名前を知らない人はいません。
それほどに有名な地域です。
ファッション業界からちょっと距離を置いていたこの頃でも
私はこの児島地区に来たら当然のごとく。
「デニム、ジーンズが観たい!欲しい!」となるじゃないですか!
早速同行した方と一緒に児島の有名デニムショップに行きました!
が…
ガーーーーーーン!
サイズがない!身体に合うサイズがない!どこにもない!
どうしても欲しい!が!これでは履くことはできない。。。
呆然とする、私KOKO…
「大きめサイズでゆったり履けばいいじゃないですかぁ?」
いい加減ともいえる店員さんの態度と言動に
一瞬殺意が芽生える
…いやいやいやー。
それはない、仮にもファッションでご飯食べてきたものとして
それはできるはずもない。
オーバーサイズを着て似合うキャラクターでもないっ!
そんな時であった。同行者の一人がポツリ。
「KOKOさん、そんなに児島のジーパン欲しいんなら、ファッションデザイナーなんだし、ジーパン創っちゃえばいいんじゃない?児島のデニム工場の社長紹介するよ。」
そんなことできるわけ?
同行者の無謀ともいえるこの一言
そして児島のジーンズショップ店員さんの一言が
SEVEN EYES®の着火点だったことはいうまでもない。
物事の始まりとは大抵「そういうもん」である。
SEVEN EYES®クリエイティブ・ディレクター
KOKOかく語りき